部屋をおしゃれに見せたいけれど、家具やインテリアを大きく変えるのはハードルが高い…。そんな人にぴったりなのが「間接照明」です。実は、照明を変えるだけで、部屋の雰囲気が劇的に変わるって知っていましたか?この記事では、初心者でもすぐに実践できる間接照明の取り入れ方を、部屋別・目的別にわかりやすく解説!あなたの部屋も今日から“ホテルライク”に変身します!
おしゃれ部屋の秘密はここにあり!間接照明の基本を知ろう
間接照明とは?直接照明との違い
間接照明とは、壁や天井などに光を反射させて、空間をやわらかく照らす照明方法のことです。これに対して、直接照明は光をそのまま対象物に当てる方法。例えば蛍光灯やダウンライトなどが直接照明にあたります。
間接照明は光源が直接目に入らないため、まぶしさを抑えて、落ち着いた雰囲気をつくることができます。おしゃれなカフェやホテルの部屋でよく使われているのもこのタイプです。部屋全体を柔らかく照らし、リラックスできる空間を演出してくれるのが大きな魅力です。
また、間接照明はインテリアとの相性がよく、家具や壁を照らすことで奥行きが出て、空間に高級感を与える効果もあります。初心者でも設置しやすい製品が多く、誰でも気軽に取り入れることができます。まずはこの「光を反射させて照らす」という間接照明の基本的な仕組みを理解しておくことが、取り入れるうえでの第一歩となります。
なぜ今、間接照明が人気なのか?
最近、間接照明の人気が高まっているのには理由があります。ひとつは「おうち時間」が増えたこと。コロナ禍以降、家で過ごす時間を心地よくしたいというニーズが高まりました。
その中で注目されたのが、照明を工夫することでリラックス空間をつくれる間接照明です。
もうひとつの理由は、SNS映えするインテリアとしての魅力です。間接照明は光のグラデーションが美しく、写真映えするため、InstagramやPinterestでもよく見かけます。
また、LED照明の普及によって、以前よりも手軽に安く間接照明を導入できるようになったことも後押しになっています。
さらに、最近はスマートライトとの連携も進んでおり、色や明るさをスマホで自由に調整できるモデルも増えています。
これにより「シーンに応じたライティング」を簡単に演出できるようになり、日常生活に照明で変化を加える楽しさが注目されるようになったのです。
初心者が知っておくべき照明の種類
照明にはさまざまな種類がありますが、間接照明としてよく使われるのは以下の4つです。
| 種類 | 特徴 | 用途例 |
|---|---|---|
| フロアライト | 床に置くスタンドタイプ | リビングや寝室の角に設置して空間演出 |
| テーブルランプ | 机や棚の上に置くタイプ | 書斎やベッドサイドで使いやすい |
| LEDテープライト | 柔軟性が高く、どこにでも貼れる | 棚下やテレビ裏に貼って間接光に |
| 壁面ブラケットライト | 壁に取り付けて使うタイプ | 玄関や廊下などの演出に効果的 |
このように、照明の種類によって使える場所や演出効果が異なります。初心者の方は、まずはテープライトやスタンド型から試すのがおすすめです。価格も手頃で、設置も簡単。失敗してもすぐに取り外せるので安心です。
間接照明がもたらす心理的効果
間接照明は、ただ部屋を照らすだけでなく、心にも大きな影響を与えます。
例えば、柔らかい光は人の心を落ち着かせる効果があるとされており、ストレスを和らげたり、眠りを誘いやすくしたりといった作用があります。
特に夕方から夜にかけて、蛍光灯のような白くて強い光ではなく、暖色系の間接照明を使うことで、脳が「リラックスタイム」と認識しやすくなります。
これは睡眠の質にも良い影響を与えるため、寝室に間接照明を取り入れる人が増えています。
また、光によって部屋の印象も変化します。暖色系の間接照明は、空間を温かく見せる効果があり、家族との団らんやくつろぎの時間をより快適に演出してくれます。
間接照明で空間に「奥行き」を出すテクニック
間接照明の使い方次第で、同じ部屋でも見え方がまったく変わります。
特に注目したいのが「奥行き」を出すテクニック。光が壁や天井に反射することで、視覚的に空間が広く見える効果があります。
たとえば、テレビの裏にLEDテープライトを貼ると、テレビが浮いて見えるような印象になり、視線の奥行きが広がります。天井やカーテンレールの上に間接照明を仕込むことで、天井が高く見える効果もあります。
さらに、家具の下から照らすことで、まるでショールームのような雰囲気に仕上がります。小さなワンルームでも、このように光の配置を工夫することで、空間を広く、そして高級感のある雰囲気に見せることが可能です。
初心者でも安心!間接照明を取り入れる前の準備ポイント
自分の部屋に合った照明タイプを選ぼう
間接照明を取り入れるとき、最初に考えるべきことは「自分の部屋に合った照明を選ぶ」ことです。部屋の広さや天井の高さ、家具の配置によって、向いている照明のタイプは異なります。
たとえば、広めのリビングならフロアライトやスタンドライトで空間に高さを出しながら演出するのが効果的。一方、ワンルームのような狭い空間では、LEDテープライトや小型の間接照明を使ってコンパクトにまとめるのがポイントです。
また、壁紙の色も重要です。白やベージュなどの明るい色は光を反射しやすく、間接照明の効果を高めてくれます。逆にダークカラーの壁紙だと光が吸収されやすくなるため、照明の数や配置を工夫する必要があります。
設置場所や家具とのバランスを考慮して、自分の部屋に最も合うタイプの照明を選ぶことが、失敗しない間接照明の第一歩です。
明るさと色温度を理解しよう
間接照明を上手に使うためには、「明るさ(ルーメン)」と「色温度(ケルビン)」という2つの要素を理解しておくことが大切です。この2つの違いを知らないまま購入すると、「思っていた雰囲気と違う…」と後悔してしまうことも。
まず明るさについて。ルーメン(lm)は、照明の光の量を表す単位で、数値が高いほど明るくなります。間接照明は、空間をふんわり照らすのが目的なので、基本的にはあまり明るすぎない方が効果的です。500ルーメン以下の控えめな明るさから始めるのがおすすめです。
次に色温度(ケルビン)は、光の色味を表します。2700K〜3000Kの暖色系は、落ち着いた雰囲気を出したいリビングや寝室に最適です。一方、4000K前後の中間色は作業に集中したい書斎やデスク周りに向いています。間接照明に寒色系(5000K以上)を使うと無機質で冷たい印象になりやすいため、リラックス空間にはあまり向きません。
自分の生活スタイルや部屋の使い方に合わせて、明るさと色温度のバランスを取ることで、間接照明の魅力を最大限に引き出すことができます。最近では色温度や明るさをリモコンやスマホで調整できるLED製品も増えているので、調整可能なタイプを選ぶと失敗が少なくなります。
コンセントの位置や電源確保を忘れずに
間接照明を設置するうえで見落としがちなのが、電源の確保です。照明器具を設置したい場所に、コンセントが近くにあるかどうかを事前にチェックしておかないと、延長コードを引っ張ったり、無理に配線したりする必要が出てきます。
特にリビングやベッドサイドに間接照明を取り入れる場合、ベストな位置にコンセントがないことがよくあります。そんなときは「配線が目立たないように家具の後ろを通す」などの工夫が必要です。コードの色を壁や床に合わせて選ぶと、より自然に見えます。
また、複数の照明を使いたい場合は、電源タップやUSB給電式の照明も検討しましょう。USBタイプならモバイルバッテリーでも使えるため、場所を選ばず設置できます。電源が確保できない場所には、電池式や充電式の間接照明も便利です。
最近は「スマートプラグ」などを使って、照明のON/OFFをスマホで管理できるようにもなっています。電源管理も含めて計画的に考えることで、より快適でおしゃれな間接照明ライフを実現できます。
賃貸でもOKな間接照明の選び方
賃貸住宅に住んでいる人の中には、「壁に穴を開けられない」「大掛かりな工事ができない」という制約から、間接照明の設置をあきらめている人も多いかもしれません。でもご安心を。今は賃貸でも使えるおしゃれな照明器具がたくさんあります。
たとえば、貼ってはがせる「LEDテープライト」は、棚の裏やテレビ台の後ろなどに簡単に設置できます。電源もUSBや電池式のものが多く、コンセントがなくても設置できるのが魅力です。また、スタンドライトやフロアライトは工事不要で、置くだけで間接照明として活躍してくれます。
さらに、最近注目されているのが「マグネット式の照明」や「3M製の壁に貼れるライト」。軽量で、壁に穴を開けずに設置できるものも多く、退去時にも原状回復しやすい点がメリットです。
選ぶ際には「工事不要」「置くだけOK」「電池orUSB駆動」などのキーワードを意識して製品を探すと、自分の住環境に合ったアイテムが見つかりやすくなります。
初心者におすすめのアイテムと価格帯
間接照明をこれから始める人にとっては、「何を買えばいいのか分からない」「予算はいくらくらい必要?」という悩みが出てくると思います。ここでは初心者におすすめの製品と、参考価格帯をご紹介します。
| アイテム名 | 特徴 | 価格帯(目安) |
|---|---|---|
| LEDテープライト | 好きな長さにカット可能・貼るだけ | 約1,000〜3,000円 |
| USB式卓上ライト | 書斎やベッド横にぴったり | 約2,000〜5,000円 |
| フロアスタンドライト | 部屋の隅に置くだけで映える | 約4,000〜10,000円 |
| 間接照明付きシェルフ | 棚と一体型の照明家具 | 約10,000〜20,000円 |
| スマートライト | 明るさ・色温度の調整が可能 | 約3,000〜8,000円 |
まずは安価で扱いやすいLEDテープライトから試してみるのがおすすめ。これなら失敗してもやり直しが簡単です。スマートライトに関しては、後からスマホ連動にステップアップしたい場合におすすめです。
あまり高価なものをいきなり買うのではなく、まずは1つの小さなアイテムから試して、光の変化による効果を実感するところから始めると、楽しみながら学べます。
部屋別!間接照明のおすすめ配置アイデア集
リビングをくつろぎ空間に変える配置術
リビングは家族や友人と過ごす時間が長い場所なので、間接照明の使い方次第で居心地が大きく変わります。基本的なポイントは、「明るすぎず、暗すぎず」そして「光源を直接見せない」こと。まずおすすめなのは、テレビ裏にLEDテープライトを貼る方法。光が壁に反射して画面が目に優しくなり、映画館のような雰囲気を演出できます。
次に、ソファの後ろや下にフロアライトを設置することで、部屋に奥行きと立体感を持たせることができます。間接照明の光は柔らかく拡がるので、部屋全体に温かみのある印象を与えます。コーナーに観葉植物を置き、その足元からライトアップするのも、おしゃれ度をグッと引き上げるテクニックです。
また、リビングテーブルの下に光を仕込むことで、空間が浮いて見えるような効果も生まれます。小型のスタンドライトを組み合わせて、光の高さに変化をつけると、さらに洗練された印象になります。
寝室で使いたい癒しのライトアップ
寝室では、リラックスして安眠できる環境をつくることが目的になります。そこで活躍するのが、暖色系のやわらかい光を使った間接照明です。特におすすめなのが、ベッドのヘッドボード裏にLEDテープライトを設置する方法。光が壁に反射して、まるで高級ホテルのような落ち着いた雰囲気になります。
もう一つのアイデアは、ベッドサイドに小型のランプを置く方法。直接照明と違い、光源が視界に入らないので、読書やスマホ操作の際も目が疲れにくくなります。明るさを調節できる調光機能付きの照明を選ぶと、シーンに合わせて使い分けができて便利です。
床下からのライトアップも効果的です。ベッド下にセンサー付きの間接照明を設置すれば、夜中にトイレに起きた時も、足元だけをやさしく照らしてくれて安心です。寝室の照明は「目を覚ますための光」ではなく、「眠りを誘う光」を意識して選びましょう。
キッチンやダイニングでの実用的な間接照明
キッチンやダイニングでは「おしゃれさ」と「機能性」を両立させた間接照明の使い方が重要です。キッチンでは、調理台の上や吊り戸棚の下にLEDテープライトを設置すると、手元が見やすくなり、作業がしやすくなります。さらに照明を仕込むことで、清潔感もアップします。
ダイニングでは、天井からのメイン照明に加えて、壁際や食器棚の裏に間接照明を仕込むのがおすすめです。食事の時間帯に合わせて、照明の色温度を暖かめに設定することで、料理がおいしそうに見えるという効果もあります。
また、ペンダントライトと組み合わせて使うのも◎。光に段差をつけることで空間が立体的に見え、洗練された印象になります。テーブルの下やチェアの後ろに間接照明を当てることで、レストランのような高級感ある演出も可能です。
玄関や廊下にもセンスを!小スペースで映える照明
家に入って最初に目にする玄関や廊下にも、間接照明を取り入れることで一気に印象が良くなります。例えば、玄関の足元にフットライトを設置すると、暗い中でも安全に移動できるうえ、ホテルのような高級感も演出できます。
壁に取り付けられるブラケットライトや、棚下にLEDテープを貼るのも効果的。小さなスペースほど光の演出がダイレクトに感じられるため、効果は抜群です。特に、玄関にある鏡の裏に照明を仕込むと、光の反射で広く明るく見せることができます。
センサー付きの間接照明にすれば、ドアを開けた瞬間に自動で点灯し、便利かつ省エネです。廊下では足元に光を集めることで、夜間の安全性を高めつつ、ムーディーな雰囲気も演出できます。
子供部屋や書斎での間接照明のコツ
子供部屋では、安心感と遊び心を与えるような照明がベストです。例えば、ベッド下や本棚の裏にカラフルなLEDテープライトを貼ることで、子どもが楽しめる空間に早変わり。明るさや色を変えられるタイプなら、気分によって変化をつけることもできます。
勉強スペースには直接照明が基本ですが、間接照明を補助的に使うことで、目の疲れを軽減できます。デスクの後ろや壁に反射する光を活用すると、部屋全体がやさしく明るくなり、集中しやすい環境になります。
書斎では、視界に入らない位置からの間接照明で落ち着いた空間を演出するのがポイントです。壁の一部や本棚の奥にライトを仕込むと、読書や作業中にリラックスしやすくなります。過度に明るくせず、温かみのある光を使うことで、落ち着いた時間を過ごせます。
センスアップ!間接照明でおしゃれに見せるテクニック
家具や壁を使って光を活かす方法
間接照明の醍醐味は、「光そのもの」ではなく、「光の当たる場所」にあります。つまり、照らす対象をうまく選べば、空間の印象はぐっとおしゃれになります。中でも効果的なのが、家具や壁を使った演出です。
例えば、壁に向けて光を当てると、光が反射して空間にやわらかさが生まれます。白い壁であれば、光をきれいに拡散してくれるので、部屋全体がふんわり明るくなる効果があります。逆に、壁紙がグレーやネイビーなど濃い色の場合は、光の輪郭がくっきり出て、落ち着いた雰囲気に仕上がります。
また、テレビボードや本棚の背面にLEDテープを貼れば、奥行き感と高級感がプラスされ、空間が洗練されて見えるようになります。家具の脚元にライトを仕込むのも◎。まるでショールームのような浮遊感のある演出が可能です。
重要なのは、光源が見えないように「隠す」こと。間接照明は、あくまで光を“演出”するもの。家具や壁をキャンバスとして光を活かすことで、自然で美しい空間を作ることができます。
間接照明×観葉植物の組み合わせ
おしゃれなインテリアでよく見かけるのが、「間接照明と観葉植物」の組み合わせです。植物は光を受けることで葉の影が壁に映り、ナチュラルでリラックスした空間が生まれます。これはカフェやホテルでもよく使われているテクニックです。
たとえば、ウンベラータやパキラのような大きめの植物の下からライトを当てると、葉の陰影が天井や壁に映り、まるでジャングルの中にいるような気分に。小さめの観葉植物であれば、棚の上や窓辺でライトを当てても良いでしょう。
おすすめは暖色系のLEDライトを使うこと。植物の緑と相性がよく、温かみのある印象を与えてくれます。ライトの位置は、植物の根元よりやや手前に置き、斜め上に向けて当てると自然な影ができます。
ただし、植物によっては光に弱い種類もあるので、常時照らし続けるのではなく、タイマーやセンサーで使用時間を調整するのがおすすめです。照明と自然の融合で、心地よい癒しの空間を手に入れましょう。
LEDテープライトでDIYする方法
LEDテープライトは、間接照明のDIYに最適なアイテムです。貼るだけで使える簡単さと、自由な長さでカットできる手軽さが人気の理由です。色や明るさを調整できるタイプも多く、気分に合わせて演出を変えることができます。
使い方は非常にシンプル。設置したい場所の長さを測り、必要な長さにカット。裏面のシールを剥がして、棚の裏、テレビ台の背面、ベッドの下などに貼りつけるだけです。コンセントからUSBまたはACアダプタで電源を取れば、すぐに点灯します。
ポイントは「直接目に入らない位置」に設置すること。光源を隠すように設置すると、反射した光が自然で美しく見えます。また、コーナー部分には90度対応のジョイントパーツを使うと、きれいに折り曲げられます。
DIYが苦手な人でも取り扱いは簡単。価格も手頃なので、初心者でも気軽に始められます。色の変化を楽しめるRGBタイプのLEDテープライトもあるので、自分の好みに合わせた空間演出が可能です。
スマート照明との組み合わせ術
スマートホームの普及により、照明もより便利に進化しています。中でもスマート照明は、間接照明との相性が抜群です。スマホや音声アシスタントで操作できるので、手を使わずに明るさや色を変えることができます。
たとえば、朝は白っぽい光で目覚めやすく、夜は暖かい光でリラックス。こうした使い分けも、アプリで時間設定することで自動化できます。リモコン操作が不要なので、寝室やリビングでとても便利です。
また、「シーン設定」機能を使えば、読書モード、映画鑑賞モード、パーティーモードなど、生活に合わせたライティングをワンタップで切り替えることも可能。スマートスピーカーと連携すれば「OK Google、リラックスモードにして」と言うだけで照明が変化するのは、まさに未来感!
一部のスマートLEDは、IFTTTやスマートホームデバイスと連携して、帰宅時に自動点灯させることもできます。間接照明をスマート化することで、より快適でスタイリッシュなライフスタイルが手に入ります。
色で演出!シーン別ライティングのコツ
照明の色を変えるだけで、空間の雰囲気は驚くほど変化します。間接照明では特に「色温度」と「色の演出効果」に注目することで、シーンに合った空間づくりが可能になります。
【シーン別おすすめの色】
| シーン | おすすめ色温度 | 雰囲気 |
|---|---|---|
| リラックスタイム | 2700K〜3000K | 暖かく落ち着く |
| 読書・作業 | 3500K〜4000K | 集中しやすい |
| 来客・パーティー | RGBカラー | 華やかで楽しい |
| 映画鑑賞 | 暖色+控えめ明るさ | 落ち着いた映画館風 |
| 朝の身支度 | 4000K以上 | 目覚めを促す |
照明の色を固定せず、調整可能なライトを使えば、1つの間接照明でもさまざまなシーンに対応できます。リモコンやアプリで色を変えられるタイプは、季節や気分によって自由に変化をつけられるため、飽きずに長く使えるのも魅力です。
やってしまいがち!間接照明のNGパターンと対策
明るすぎor暗すぎ問題の対処法
間接照明で最も多い失敗のひとつが、「明るすぎる」または「暗すぎる」という問題です。間接照明は空間をふんわり照らすのが目的なので、過度に明るいと直接照明のようになり、逆に雰囲気が台無しに。一方で、暗すぎると不便に感じたり、目が疲れやすくなったりします。
この対策としておすすめなのが、調光機能付きの照明を選ぶこと。明るさをシーンに応じて自由に変えられるので、昼間と夜、作業時とリラックスタイムで使い分けが可能です。
また、「メイン照明+間接照明」の2段構成にして、バランスを取るのも効果的です。たとえば、天井の照明で全体を照らしつつ、壁際の間接照明で雰囲気づくりをすることで、明るさとデザイン性を両立できます。
明るさの目安としては、リビングなら300〜500ルーメン、寝室なら200ルーメン前後が適しています。部屋の広さや壁の色によって調整が必要なので、実際に点灯させて試すことが大切です。
光源が見えてしまうミス
間接照明でありがちなミスが、光源が直接見えてしまうことです。本来、間接照明は光を「隠す」ことで美しさを演出するもの。光源が見えると、眩しかったりチープに見えたりしてしまいます。
たとえば、LEDテープを貼ったはいいものの、カット部分やコードがそのまま見えてしまうケース。こういったときは「光源を隠す位置に貼る」「目線より下の位置に設置する」などの工夫が必要です。
特に壁際に使う場合は、照らす面がしっかりあること、照明器具自体を目に触れにくい場所に置くことがポイントです。たとえば、ソファの背面やテレビ台の奥、ベッドのヘッドボード裏などは、光だけが見えて、光源は隠せるベストポジションです。
さらに、照明器具のカバーやディフューザー(光を拡散する部品)を使えば、光源の直接的な眩しさを軽減できます。美しい間接照明の演出は、光源の隠し方にかかっていると言っても過言ではありません。
配線がごちゃつくと台無しに
どんなにおしゃれな間接照明を設置しても、配線がごちゃごちゃしていると見栄えが一気に悪くなります。ケーブルが床を這っていたり、延長コードが丸見えになっていたりすると、生活感が出てしまい台無しに。
配線をスッキリさせるには、まず「隠す工夫」が基本です。家具の裏側を通したり、モールやコードカバーで壁沿いに這わせたりすると、かなり見栄えが良くなります。また、コードの色を床や壁の色に合わせて選ぶのも効果的です。
複数の照明を使う場合は、USBハブや電源タップを使って1ヶ所にまとめるのもおすすめです。最近は、見た目にもおしゃれな配線アクセサリーが増えており、木目調や透明タイプのコードカバーなども手軽に手に入ります。
さらに、ワイヤレス(電池式)やUSB給電タイプの照明を使うと、配線の自由度が格段に上がります。設置前に「どこから電源を取るか」「どこにケーブルを這わせるか」を計画しておくことが、見た目の美しさを保つ秘訣です。
全体のバランスが悪くなる原因
間接照明をいくつか設置したはいいものの、「なんとなく統一感がない…」という失敗もよくあるパターンです。この原因の多くは、「高さ」「光の色」「配置の向き」がバラバラになっていることにあります。
例えば、照明の色温度が場所ごとに違うと、空間がちぐはぐに感じられてしまいます。リビングならすべて3000K前後の暖色系で統一するなど、同じ色調で揃えることが重要です。また、照明の高さをバラバラにしすぎると、ごちゃついた印象になることも。
光の当たる方向も統一感を左右するポイントです。全ての照明が違う方向を向いていると、視線が散ってしまいます。基本は「壁に向かって」「下から上へ」といった自然な照らし方を意識しましょう。
最後に、照明が多すぎるのも逆効果。間接照明は“引き算の美学”が重要です。適度な数で、効果的な位置に配置することで、洗練された統一感のある空間を作ることができます。
手入れや交換が面倒になる配置とは?
間接照明を設置する際に盲点となりやすいのが、掃除やメンテナンスのしやすさです。たとえば、棚の裏や天井のすき間などに照明を設置した場合、ホコリがたまりやすくなります。さらに、球切れや不具合が起きたときに、取り外しにくい場所だと非常に面倒です。
特にLEDテープライトは粘着テープで貼り付けるタイプが多く、一度貼ってしまうと取り外しにくい場合があります。交換しやすいように、マジックテープや磁石を使って着脱式にするなどの工夫がおすすめです。
また、高所に設置する場合は、脚立を使わないと手が届かないため、安全面にも注意が必要です。最初から「手の届く範囲」「掃除機やモップが届く範囲」で設置を計画しておくと、後々のメンテナンスが楽になります。
照明は長く使うものなので、見た目の良さだけでなく「使いやすさ」「メンテナンス性」も重視して設置場所を選びましょう。
まとめ
間接照明は、誰でも簡単に空間をおしゃれに演出できるインテリアの強い味方です。照明の種類や配置方法、色の選び方などの基本を押さえるだけで、リビング、寝室、キッチンなど、あらゆる部屋がまるでカフェやホテルのように生まれ変わります。
特に初心者の方は、テープライトやフロアスタンドなど、手軽に設置できるアイテムからスタートするのがおすすめ。明るさや色温度のバランス、コンセントの位置、掃除や交換のしやすさにも注意しながら、少しずつ取り入れていくことで、失敗のない間接照明デビューができます。
センスのある空間づくりは、光の演出がカギです。あなたもぜひ、間接照明で理想のインテリアを叶えてみてください!

